トウマくんのことでとても思いつめておられることが伺われたので、トウマくんママにお会いしました。いろいろと話をしていて私が気になったのは、実はトウマくんの行動の背景に食事が絡んでいるのではないか、ということでした。聞けば、外食が多く、家で食べるときも子ども用に料理を作るのではなく大人と同じものを食べることがほとんどだとか。朝ご飯のときには、ロールケーキや菓子パンなど甘いものに炭酸水や果汁ジュースなどを好んで飲み、夜はピザやパスタなどが多いそう。また、キムチや塩辛など辛いものしょっからいものなども喜んで食べるそうです。
子どもに限りませんが、糖分の摂りすぎで行動が多動的になったり、衝動性が強くなったりすることはエビデンスのあること。子ども行動に疑問を感じることがあれば、ADHDを疑うまえに食生活を見直してみてください。
実は最近、こういうご相談が増えています。つまり、「じっとできない」「人の話を聞いていない」「好きなことには集中するが、興味のないことには見向きもしない」「すぐに泣きわめくなどパニックになる」ような言動を取る子はADHD(注意欠陥・多動性障害)ではないか、というわけです。
安易にそういう発言をする教育関係者や医療・福祉関係者には要注意です。なぜならADHDは一つの生活場面の状況だけから簡単に診断できるものではないからです。また、たとえADHDだったり、その傾向があるからといって、即「精神科に行け」とか「うちでは見られない」というのはナンセンスも甚だしい。なぜなら、ADHDだったりADHD的だったりすればなおのこそ、その子のニーズを踏まえた教育的指導が必須だからです。そもそも小さい子は多動で衝動的なものです。だからこそ、健全な人格形成のためには"5、6歳の時期に、自分を律することを学ぶ必要がある"と言われているわけです。
リンカちゃんの場合、確かに家では大変なのでしょうが、学校ではそういう様子は見られないとのこと。ADHDの課題は場面に応じて対応できない点にあります。ならば、原因は別のところにありそうです。ご夫婦の仲、祖父母との関係、父親と母親の言うことが場面によって異なる、妹や弟との関係、いじめや虐待などの暴力との関係など、医療機関に行く前に、今一度、整理し直してみてはいかがでしょうか。




