ママ同士がうまく付き合えず、その影響が子どもたちに出て仲間はずれなどからいじめが始まってしまう......。残念ながら、こういった話は全国どこにでもある話です。いじめ予防という観点に立つならば、学校側が具体的にいじめ予防を踏まえた指導を子どもたちに行っていくのがいちばん効果的なのですが、現実的にはなかなかそういったことは行われず、当該児童と親だけが苦しんでしまうケースをたくさん取材してきました。
ではリョウコちゃんママにできることはなんでしょうか? 原理原則は①子どもにいじめに負けない力をつける ②ほかの保護者との接点をできるだけ少なくする状況をママ自身がつくる、だと私は考えます。たとえば、①についてであれば、幼稚園以外のお友達が作れるような場(幼稚園のお友達があまりやらないようなお稽古事を始める。それも、異年齢の子どもたちが混じっているようなもので、自分で目標設定してそれを達成していけるようなお稽古事だとなおよい)を探してみてはどうでしょうか? 子どもの世界が家と幼稚園だけでは、こういう状況になると息が詰まります。お稽古事を通して、自分のことを理解し、目標達成することで自尊感情を上げていくのが狙いです。
また②については、仕事を始めたり大学に通い直して勉強を始めたりするのはどうでしょうか? それも数年後こうしていたいという、あなた自身の人生設計をベースに何かを始めるのにはいい機会です。そうして、幼稚園ママたちと付き合いたくても付き合う時間がない状況を自分で作るのです。そのときに「私は仕事があるから付き合えないわ」などと言ってはダメですよ。人は人、ご自身のことに邁進すればいいだけです。
お子さんの発言がきっかけでケンカになり、先生から注意された結果、学校に行きたくないと言いだしている。親としても謝罪があるまで、学校に行かせたくないが、それがどうかということですね。課題がいくつか混在しています。スモールステップで考えてみましょう。
まず、お子さんの発言について検討しましょう。
ファストフードなど外食品のなかに添加物が入っているものがあることは事実です。そして、オーガニックな食生活を送っておられるので添加物を排したいという事情も理解できます。ですが、添加物が本当に毒なら国が認めるわけはありませんよね。そこは比喩としておっしゃっておられるのでしょうけれど、息子さんは字義通りに受け取ってしまい、だからほかの子どもさんを正面から否定してしまいました。そうやって食生活を否定された子どもさんはどういう気持ちになったでしょうか? 少し考えればおわかりいただけることと思います。
ポイントは2つ、事実を正しく教えることと社会の実態を踏まえることです。「添加物は毒」は事実ではありません。ジュンくんママの場合、①アトピー性皮膚炎がひどかったことから我が家の食事は農薬や添加物をいっさい排除している②外食品のなかには農薬や添加物を使ったものもある③だから我が家では外食品は食べない、と説明しながら、④世の中の人すべてがそうするわけではなく、いろいろな人がいる ⑤多様な食生活の存在について否定しない、と伝えるといいと思います。
それから、子どもを学校に行かせたくない、ということですが、これは保護者が子どもの登校渋りを助長するようなもの。小学2年生の段階で登校渋りから不登校になってしまったら、のちのちお子さん自身が不利益をこうむります。この場合は望ましい指導とは言えません。




